ダイヤモンドは、高い~、高いは煙突~
なんて、子供のころよく歌っていましたようにダイヤモンドは昔から高いですね。
ではなぜ、ダイヤモンドは高いのでしょうか?
なぜ中古市場が発達しないのでしょうか?
皆さん不思議だとは思いませんか?
そこにはユダヤ人が作ったデビアス社というシンジケートが
影響しているからです。
まずはじめに、ダイヤモンドの歴史からお話ししますと、
最初ダイヤモンドが産出されたのが、インドやブラジルでした。
しかし、そのインドやブラジルのダイヤが掘り尽くされ、枯渇し始めた時、
発見されたのが、皆さんご存じの南アフリカです。
莫大な埋蔵量に裏打ちされた南アフリカのダイヤモンド鉱山は、
次々に掘削され、多くのダイヤモンドが産出されました。
そうなると、当然起こるのが値崩れです。
需要と供給のバランスによって価格が決定されますから、
産出量が多ければ、当然値段は低下します。
この値崩れに歯止めをかけようとしたのが、ユダヤ人
セシル・ローズが創業したデビアス社なんです。
では、このデビアス社がとった戦略とはどういったものだったのでしょうか。
それは、すべてのダイヤモンドの独占です。
価格を安定させるためには、すべてのダイヤモンド販売を
一手に収め、市場を独占しなければなりません。
実際、次々と鉱山を買収し、当時は全流通量の90%をおさえるまでになったのです。
その後次々に大型鉱脈が発見され、デビアス社のダイヤの取り扱いシェアは
徐々に落ち始め、ついに40%まで落ち込みました。
しかし、落ち込んだとはいえ、全生産量の40%ですから、価格統制するには
充分なシェアといえるでしょう。
すべての鉱山をおさえるのは不可能と悟ったデビアス社は、
大きな資金力をもってダイヤモンドの生産者による組合を作りました。
(ダイヤモンド生産者組合)
そして、多すぎる生産量では価格の下落を招くとして、生産量の調整を行いました。
さらに、生産されたダイヤはダイヤモンド貿易会社が一括で買い上げ、
買い上げたダイヤは、中央販売機構という組織によって販売されるという
システムを作り上げました。
つまり、世に出ているダイヤモンドすべてが、デビアス社を通して
流れてきたものといえるのです。
デビアス社が、このような生産から流通にかけて、一気に手掛けているため、
ダイヤモンドの値崩れが起こらず、それゆえ中古市場も発達しないのです。
これを、けしからんと思うでしょうか?
むしろデビアス社のおかげで、ダイヤモンドは値崩れしない資産として
評価されているのかもしれません。