ネットでのダイヤモンド購入の注意点とメリット

ネットでのダイヤ購入のメリット

ダイヤネックレスにしろピアスにしろ、購入前にはその相場をネットで調べるのはいわば常套手段です。

少しでも安く買いたい、損をしたくないという気持ちは誰しもあります。
特に高価なダイヤモンドであればなおさら、その調べ方は綿密さを極めるほどでしょう。

「このショップのダイヤネックレスはあのショップのものより安い。」
このような有益な情報が容易に手に入れることができるのもネットならではのこと。

ネットでダイヤモンドを買うときの最大のメリットはこの価格比較が容易にできることです。

店頭販売のダイヤ製品であれば、店から店を渡り歩いて価格を比べなければなりませんが、ネットの場合クリック一つで他店への移動が可能で、価格比較も容易にできます。

しかしネットでのメリットは価格比較だけにはとどまりません。
もう一つのメリットは、ショップ同士の価格競争が激しくなるため、価格がディスカウントされることです。

ネットでは価格比較が容易にできる状態にあります。
それゆえ各ショップはダイヤをより多く売ろうとするため、競って価格を安く設定します。

このような状況は、必然的に価格を押し下げる格好になるわけです。

つまりネットこそ、ダイヤモンドが最も安く買える市場といえます。

ネットでダイヤモンド購入の注意点

次にネットでダイヤモンドを買うときの注意点についてお話します。

一般に素人さんが陥りやすい失敗は、商品画像に惑わされることです。

プロの私から見れば、ダイヤネックレスにしろピアスにしろ、ダイヤのスペック(4C)に比べて商品画像があまりにもきれいに撮れすぎているものが少なくありません。

素人さんは、この4Cよりも商品画像を優先してダイヤを選択し、購入している人が多いのです。

これでは買って後悔するのが目に見えています。

ネットでダイヤを購入する場合は、ダイヤに関するある程度の知識が必要で、それを理解したうえでダイヤを選ぶのが賢明といえるでしょう。

以下に、ダイヤに関する知識を、4Cの解説を加えながら説明させていただきます。

ダイヤは輝きが命

皆さんはダイヤに何を求めますか?

もちろんダイヤには輝きを求めるでしょう。

ではどんなダイヤなら輝くかご存知ですか?

ダイヤモンドが輝くためには、ある条件が整わなければならず、それが欠けるとダイヤといえどもあまり輝かないものとなってしまうのです。

そのある条件とは、4Cの中のクラリティとカットが重要なカギを握るのです。

クラリティとは

ダイヤの価値を測る指標に4Cというのがあります。
カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。

この中のクラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

インクルージョン(内包物)の多いダイヤは透明度が低くダイヤの輝きが悪くなるのですが、このインクルージョンの多い少ないを表したのがクラリティなのです。

では、ダイヤが輝くためにはクラリティがどのランクものが必要かというと「SIクラス」以上のものが必要といえます。

「SIクラス」というのは、肉眼でインクルージョンの発見が困難なほど微小なため、光の透過にさほどの影響を与えません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼で容易に発見できるほどインクルージョンが大きいため、光の透過を遮り輝きを著しく落としてしまうのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いがわかりますね。

このように、輝くダイヤを選ぶ場合はクラリティが必ず「SIクラス」以上のダイヤを選ぶ必要があるのです。

カットとは

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのように見えます。

しかし人の手によって加工され、あのような素晴らしい光を放つようになるのです。

そのカットが、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットであれば、何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって、輝いたりそうでなかったりするのです。

たとえば最高のカットグレードであるExcellentカットのダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

ブリリアントカットダイヤカット反射図

しかしカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

光がダイヤ内で全反射するためにはダイヤ理想のプロポーションがあり、以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

Good未満のFairやPoorではプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってダイヤが輝くためにはGood以上のダイヤが必要なのです。

美しさの象徴ダイヤのカラー

以上の説明から、輝くダイヤの見分け方を理解できたと思います。

しかし輝くだけでなく、そこに美しさを加えた輝きを求めるならカラーにもこだわる必要があります。

カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高い価値が付きます。

最近ではVery Right Yellowとかブラウンダイヤなどが売られていますが、要はダイヤに色の付いたものであり、価値的には無色のダイヤより劣るといえます。

ダイヤはやはり無色のものが美しく、美しく輝くダイヤを望むならカラーにもこだわる必要があります。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

まとめ

以上、ネットでのダイヤモンド購入の注意点とメリットをまとめました。

ネットでは価格比較が容易のため価格競争が激しく、そのせいもあって値段が大幅にディスカウントされているというメリットがあり、消費者にとってはうれしい限りです。

しかし安いからという理由だけで飛びついたら失敗することも事実で、やはりダイヤを選ぶときにはある程度の知識も必要であることがおわかり頂けたと思います。

最後に私が厳選したおすすめのダイヤネックレスをご紹介してこの章を終わりたいと思います。

最後までお読み頂き有難うございました。

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